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日商簿記1級&全経簿記上級⑯

今回は傾斜配点について書きたいと思います。
日商1級の試験は、どうやら傾斜配点が導入されているんだそうです(ネット情報)
実は私も傾斜配点については試験後に知ったんです。

傾斜配点とは、一言でいうと、みんなが正解している問題に配点するということです。
どういうことかと言いますと、日商1級の試験は合格率で言うと平均10%前後です。
この10%前後という数字は、毎回偶然そうなるというものではなく、10%前後になるように配点をあとから決めて、調整しているのです。

例えば、とても難しい問題で、その問題の正答率が5%くらいだとしましょう。配点は最初に決められており、この問題ができないと、足切りになるとしましょう。

そうすると合格者は多くても全体の5%、さらにそこから絞り込まれるので2、3%もありえます(私が受験した128回工業簿記は、これに該当すると思われます)

それでは、試験の回によってかなりばらつきがでてしまいます。

受験者の10%前後を合格者としましょう、と考えられたのが傾斜配点です。

まず、ある地域からサンプルの受験者たちをピックアップします。採点後にそれらのサンプル受験生のうち上位10%前後が合格者となるように、あとから配点、します。
その後、全国の採点済み受験者を配点します。ですから、1、2%の誤差はあるものの、大体合格率は毎回一定ということになります(こんなことをしているため、合格発表が遅いのかな)

ふーん。と思われた方。重要なのはここからです。合格率10%を維持するのですから、正答率5%の問題には積極的には配点されないのです。
つまり、あまりにも難しい問題は、みんなできないので、配点もされない。できなくても安心。なのです。

逆にみんなができているところは漏れなくできていることが重要になってきます。
私が受験した128回工業簿記は非常に難問だったと思います。詳しくは失念してしまったのですが、自己採点では足切りぎりぎりでした。
しかし、結果を見ると、あれれ、なんか意外と得点できてる。という感じでした。
そこで、傾斜配点ということを知ったのです。

ですから、試験当日、問題を見て、わからない<img src="http://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif" alt="あせる" />と諦めるのではなく、できるところを確実に獲ることが重要です。

試験日、私の隣の人は途中で試験を諦めたのか、終了までぼーっと空を眺めていました。
その横で私は誰でも解ける問題しか解けなくて焦っていました。でも、できるところはちゃんとやりました。あきらめなかったのが良かったのだと今でもつくづく思います。

皆さんのご検討お祈りいたします。

 

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