※2019年4月追記しました(下段)
私がICLという手術を受けて3年が経とうとしている。
ICLとはImplantable Collamer Lens の略称
で、視力の矯正のために目の中に専用のコンタクトレンズを埋め込む手術です。
手術は両目30分ほどで終了し、当日そのまま帰れます。
私の周りでこのICLは、受けた人はおろか、知っている人さえもいませんでした。
レーシックを受けた人でさえ知りませんでした。
この手術を受けて約3年が経過し、経過も良好であることから大変有意義な手術だったと感じています。そういった思いからICLに関してただの紹介ではなく実体験と費用などについて正直ベースで語っていきたいと思います。
注)この記事は医療の安全を保証するものではありませんので、実際に自分で手術をお受けになる場合には当然ながら自己責任でお願い致します。また、内容は私個人の感想であり全ての人に同じ体験を保証するものではありませんのでご承知ください。
ICLとの出会い
私は視力が非常に悪く、両目共に0.02ほどで、これがどういうことかというと30センチ前にいる友人が本人だと気づかないくらいです(目を思い切り細めれば分かるかも?)現在は1.2~1.5くらいです。
思い切ってレーシック手術を受けようとしたのですが、検査の結果、目標の視力に到達するには角膜を削りすぎて不可能だと分かりました。
ただ、そこで紹介を受けたのがICLという手術でした。
この手術は目の中にコンタクトレンズを埋め込むので、角膜の厚さは手術を妨げる要因ではないとのことでした。
こんなのを目に入れます。
ICLという超絶技巧
ICL手術がどういったものかを説明したアニメーションです。
同じようなものを手術の説明で見せられました。
こんなことが可能なのか?とちょっと感動した記憶があります。
レーシックのように高度にコンピューター管理された手術もすごいですが、ICLは完全ハンドメイドといった感じで、相当高度な技術が必要とされそうです。
ICLのメリット
・角膜を傷つけること無く矯正できるので、将来の追加の手術にも対応可能(緑内障など)
・視力が落ちたら再手術で新しいレンズに交換できる。
・視界のクリアさは通常のコンタクトレンズとほぼ変わらず自然(目の乾燥はない)
・目に入れるレンズは半永久的に手入れ不要。
・UVカット機能がついているので、自然体にして紫外線カット可。
・外見からは全く分からない(眼科医ですら気づかないらしい)
ICLのデメリット
・費用が高い。
・個人的な感想だが、逆光の状況下で人の顔が見えにくい時がある。
このような状況で人の顔の判別が若干だが手術前より遅れる印象がある。
・ハロー・グレアは個人差はあると思うが多少はでる(これはしょうがないと思う)
・真っ暗な環境で光源の周りでリングのように光るものが見える(おなじ事を訴える人がけっこういる)
この写真はネットからお借りしたものだが、左が光輪のイメージ、右がハロー・グレアのイメージといったところ。だが、多くの人が言う通り、日常生活においてはほぼ気になることはない。
※総合的にICLは暗いところがあまり得意ではない(苦手ということではなく)っぽい。
ICLの手術費用
ICL手術は自由診療になります。
つまり医院によって自由に値段を決められることになっておりますが、概ね大手医院は60万円前後といったところです。
さらに乱視矯正が入ると片目+5万円といったことろです。
高いです。
私が手術を受けたのは「神戸神奈川アイクリニック」です。
ICL手術まで
コンタクトレンズを常用している人は1週間くらい前からはずします。
これは角膜の形を安定させる為と聞きました。
殺菌の為の目薬を1週間くらい点眼します。
いざICL手術!
手術代に載せられると片目だけを出して他の顔面は布で覆われます。
その片目をまばたきできないように器具で固定されます。
そして麻酔(目だけ)します。
ぴゅーぴゅーと水分をかけてくれるので目は乾きません。
とにかく照明が眩しいです。瞳孔を開く薬を投与してそこに強烈な手術用の照明が照射されます。
ぐぉォォォォーー!!
と心のなかで叫びました。
手術自体は痛くはないです。何か目、触ってんなくらいの感じでした。
片目約15分。同じことを反対の目もやって終了。
計2度のぐぉォォォォーー!!があります。
ICL手術後
しばらく院内で休息をとって、目薬等のくすりと保護用のメガネ(ほこり&就寝中の保護)を渡されて自力で帰ります。
手術直後の視力はまだ50%くらいの感じでした。
そこから翌日検診、3日後、1週間後の検診で1.5くらいに安定していったと思います。
術後一週間くらいは色んな目薬を2~3時間おきくらいに点眼しまくります。
医療費控除&住民税減額について
ICLは自由診療ですが、医療費控除により収めた所得税が還付されます。
そのため、医療費の領収書は必ず取っておきましょう。
医療費控除は一年間(1/1~12/31)にかかった医療費の内、10万円を超えた金額を課税所得から控除するというものです。
<例>
簡単に説明するために各数字は丸めていきます。
所得税が10%とする(一般的にこのくらい)
手術代が60万だとすると、60万-10万=50万(10万円を超えた金額) が対象となります。
この50万円には税金をかけないということですので50万×10%=5万円が還付されます。
なお、収めた所得税が還付されるわけですから、5万円以上の所得税を収めてなければ収めた分しか戻りません。サラリーマンであれば毎月の給料から天引きされているので、十分戻ってくる範囲です。
医療費控除
医療費控除による所得税還付を受けるには確定申告が必要です。
上記リンクから簡単に申告書を作成できます。
確定申告書の提出は3月15日までです。(例)平成27年分の申告は平成28年3月15日まで
住民税
住民税は毎年6月に税額が決定され、サラリーマンであれば毎月に分けて給料から天引きされます。
その住民税額は前年の課税所得に税率を掛けて算出されます。
この課税所得からも医療費控除分の50万円が控除されます。
<例>
簡単に説明するために各数字は丸めていきます。
住民税が10%とする(一般的にこのくらい)
50万円分には住民税がかからないのですがら、50万×10%=5万円の住民税の節約になります。
これは、各市区町村によって計算されますので、私たちは特に手続きは必要ありません。実際にお金を受け取るわけではないので、実感は湧きませんが収めるべき住民税が減額されているということです。
<まとめ>
所得税還付&住民税節約により60万の手術代から10万(5万+5万)戻ってくることになります。
余談ですが、自由診療の場合多くはクレジットカード払いができます。
カードポイント還元率が1%なら60万×1%=6千円の還元になります。
※2019年4月追記
この記事を最初に投稿してから約3年。その間、多くの人に当記事をご覧いただきました。
ICLのオペをしてから約6年。その後も目の調子、視力ともに良好です(左目1.2 右目1.5)
結婚した嫁も私の話に興味を持ち、ついにはICL手術を受けました!!
その後一年くらい経ちますが結果は良好のようです。
私がオペを受けた当時と違って東京にも色々とICLを受けられる眼科が増えたようです。
私の嫁は乱視なしで、40万くらいだったと思います。しかもホールICLで私のオペの当時は高価で受けられないものです(悔しい。。)
確定申告までちゃんと済ませ、無事還付金も受け取りました。
夫婦でICL経験者って珍しいんじゃないかな~、なんて思いつつ今後もICLをおすすめしていきたいと思います。